「余白の音」に耳を澄ませて。

珈琲とからだ、ときどき言葉

暗算力強化

例えば、6なら4とか12とか、7と8なら15とか、9なら18とか…

ある数字を思い浮かべると関連のある数字も一緒に思い浮かぶのは、

買い物で釣銭の計算をしているからかもしれません。

足し算、引き算なら大丈夫。

掛け算も…まぁまぁいけなかない。

でも割り算はちょっと苦手というボク。

内容量は同じだけど、あっちとこっちじゃ、どっちが安い?

みたいな計算は、電卓頼み。


うすら寒い懐事情から頻発するこの問題に、暗算できたらどんなに楽か!

ということで、暗算本を買いました。



ずいぶん昔にインド式というのが流行ったときに、試しに買ったことがありました。

こういう場合はこれを使って...こっちの場合はあれを使って...

みたいな条件がとても多様だった印象があります。

どの条件を使うのかを思い出してる間に、計算できたんじゃね?みたいなことが多く、

どうやら暗記物がとても苦手なボクは、続けられなかったようです。



それでこの本は?というと、ちょっと毛色が違ったようです。ワクワク

紹介されていた計算方法を少しだけ書いてみたいと思います。


 ① 589 + 762

   600 + 762 =1362 (589を600に置き換えて)

   1362 - 11 = 1351 (600に置き換えて、多く足していた分の11を引く)


 ② 1012 - 676

   1000 - 676 = 324 (1012を1000に置き換えて)

   324 + 12 = 336 (1000に置き換えて、足りなかった分の12を足す)


 ③ 54 × 15

   54 × 10 = 540

   54 × 5 = 54 × 10 × 1/2 = 540 × 1/2 = 270 (5は10を半分にしたもの)

   540 + 270 = 810


 ④ 62 × 0.55

   62 × 0.5 = 62 × 1/2 = 31  (0.5倍は半分にすること a×0.5=a×1/2)

   62 × 0.05 = 62 × 0.5 × 1/10 = 3.1 (0.05は0.5を1/10したもの a×0.05=a×0.5×1/10)

   31 + 3.1 = 34.1 (それぞれを足し合わせる)


個人的には④がとても印象的でした。

小数点なんて速攻で電卓行ですから。

そして何よりも面白かったのは、

どの解法も数字が持っている特徴をとらえて計算を簡略化してる点です。


上の例でいえば、①と②はキリの良い数字に近いという特徴を

③は、A×5はA×10の半分であるという特徴を利用しています。

5倍の計算よりも2で割る方が早くできる人には重宝される考え方です。

④は、0.5は半分を意味し、0.05はその10分の1であるという特徴を利用しています。


法則やルールを覚えることなく、

数字を見たときに思い浮かぶ特徴を利用して、計算を簡略化する方法は、

ちょっとした目から鱗の気分でした。


数字から受ける印象は、人それぞれに違う。

そこからどんな特徴を捉えるかも人による。

それぞれが自分にあった計算方法を選択できる。

その自由度が面白いと思う。


ただの計算練習ではなく、

計算しやすいように工夫するちょっとした頭の体操になって、地頭が良くなりそう。

毎月の食費が抑えられたら なおのこと良い!