「余白の音」に耳を澄ませて。

珈琲とからだ、ときどき言葉

背景ボード ― ペンキのひび割れと焼き板 ―


これまでも興味はあったんですけど、手を出してこなかった分野です。
もともと工業系ですし、モノを作ることは好きだったはずなんですけどね。

その理由を考えてみると、
 工具などを揃える必要があって、今後も継続して使うか疑問なので動き出せない。
 後片付けが面倒。
 そして何よりも思った通りできなかったときの「あーぁ…」感が嫌。

こういうタイプは買った方がいいんでしょうね。


でも、「自分のお店はどうするか」ということ考えるうちに、DIYという選択肢に至りました。そして世の中のDIYerの作成過程を見るうちに、やってみてもいいかもしれないという気持ちになりました。

ただこう思えたのは、この1年間に起きた考え方の変化のおかげが一番大きいと感じてます。『自らがコントロール「してやった」』のではなく『自然と「そうなった」』のだと考えるだけで、何が何でもどうにかしてやろう何とかしてやろうとガムシャラにするのではなく、自然の成り行きに任せる感じで、熱中しすぎず、クールに俯瞰できたなって思います。


そいで、今回作ったのは、普段の撮影に使う「背景ボード」です。

(左から)The Rose Garden Color'sのソレイユ、アルバートル。(一番右)焼き板

このブログのサムネイルは真ん中の板を使っていますが、
ひび割れが良い味を出していると思います。完全に自己満足です。
焼き板、かっちょよくないですか?いやー良い。まったく素敵です、ええ。


(所感)
背景ボードとして使用中に、ペンキが剥がれ落ちるかと思ってたけど、そんなこともなく安心。ペンキを塗るのは初めてなので、刷毛の跡がたくさんあるんですけど、実際使うときは引きで撮るのであまり気にしなくてもよさそうです。焼き板の方もワイヤーブラシでこするとき細かな傷がつくけど、これもあまり気にしなくてよさげ。

(ポイント)
・実際に写真撮影用に使ってみたら結構見切れてしまうから、60cm以上の幅が欲しい。
・ひび割れを大きくしたい場合は、のりを厚めに塗る(ソレイユ)。
 気合を入れ過ぎてソレイユのときにのりをたっぷし塗りすぎました。
・逆に小さく細かくしたい場合は、薄めに塗る(アルバートル)。
 それを受けてアルバートルの方は、控えめに薄めに塗っていきました。
・焼き板の方はあぶりすぎるとちょっと暗すぎると思ったので、
 薄めにあぶって好みの仕上がりになりました。

(使ったものたち)
1×6材と道具たち。

ワイヤーブラシも使います…


(手順)
・ソレイユとアルバート
 ①オイルステインで着色後、しっかり乾燥。
  ひび割れたときの下地の色なので、ちょっと焼けた感じを出したくて、
  ウォルナットを使いました。
 ②スティックのりを塗布。ペタ付くくらいまで乾燥。
 ③ペンキを塗布。
  ペタ付くので擦っちゃうと刷毛跡が残りやすいので、気持ち乗せる感じで。完了。

・焼き板
 ①バーナーで好みの色合いまで炙る。
 ②ワイヤーブラシで好みの色合いまで擦る。
  結構がりがりやって、あえて傷をつけてみた。
  もけもけした感じとか、傷んだ感じがヴィンテージっぽくてよいかと思って。
 ③濡れ布巾で、汚れがつかなくなるまで水拭き。完了。

今回作成過程の写真を取り忘れたので、文字だけでわかりにくいから、次回はちゃんと撮って残したい。それに次ぎ作るなら、もうちょっと大きめのサイズにする。少なくとも60cm以上に。1×6材が接する部分は見えないだろうと思って、ペンキもステインも塗らなかったんだけど、板が変形してきて見えてきてしまったので、表面だけでなく横面も塗った方がよいかも。