「余白の音」に耳を澄ませて。

珈琲とからだ、ときどき言葉

背景ボード ― 漆喰 ー

初めて作った背景ボードがなかなか好評だったので、調子に乗ってまた作ってみました。
今回は、漆喰の背景ボードです。

漆喰はDecor Interior Tokyoさんのヴェネチアンプラスターを使用しました。
material-interior.com

サムネイルはダークグレーの漆喰です。
それ以外にもホワイト、ブルーグレー、ブラックも作りました。
撮影するものや時間帯などによって、切り替えたらいいかなって思っています。

さて、今回は天気が良かったので前回同様に屋外で作業をしましたが、気温が低くて漆喰が伸びにくく、屋外だったからか乾燥しやすく平らにならすのがとても難しかったです。途中で室内に避難したらずいぶんやりやすくなったので、次回からは室内でやろうと思います。

そして一番厄介だったのが、中途半端に乾いた漆喰のかけらです。それが柔らかい漆喰に紛れ込むとなでたときにひっかき傷のような傷を作ってしまうからです。今回のように伸びが悪く時間がかかってしまうと混入しやすいですし、コテの端っこについて固まった漆喰は意識して落とすようにしないとすぐに紛れ込んでしまいますから、コテも常にキレイな状態にしておかないといけないなって思いました。

あと、作ってから結構日が経つんですけど、触ると色が移ってしまうんです。こういう仕様なのか、作業工程で何かミスったのかわかりませんが、布ものを置いたり触れさせるときは注意が必要です。どうにかなるもんなんかなー。


今回使った道具たちの紹介です。

今回使ったものたち。これ以外にも水洗い用の水とバケツに雑巾を使いました。サムネと同じ構図ですが、この写真だととても白っぽく見えますね。日向よりも日陰で使おうと思いました。

上の写真の通りなんですが、水を張ったバケツと雑巾や新聞紙など、清潔に保つためのものを用意しておくと作業しやすいなって思いました。漆喰はスプーンですくって、コテに直接のせて塗っていました。あと、作業途中で使い終わったローラーや刷毛を逐一洗えない場合は、水につけておけばあとで洗うとき楽ちんです。そのためにも水バケツが必要ですわ。

アク止剤(プライマー)を塗って一日置いたもの

反りや木目、ふしがなくキレイに仕上がるかなと思ったので、今回はMDF材を使用しました。アク止めが必要なのかわからんでしたが、一応塗っておきました。さて漆喰の下塗りは薄くのばして塗るのですが、感覚的にはパテ塗りと似てるかもって思いました。そんな要領でやりました。

下塗りして乾燥させたもの

結構なムラがありますが下塗りなのでいいかなと。大体1時間くらい置いてます(が、左下の隅はまだ乾いてないですね)。これから上塗りをしますが、引きずり伸ばすというよりもむにゅっと感を頼りに押し広げる感じで。

上塗りして乾燥させたもの

漆喰を二度塗りまで完了した状態です。どうです。ムラがすごいでしょう。左官屋さんってすごいです。結構、色の違いが目立ちますが、なんの塩梅でこうなるのかちょっとよくわかりませんでした。

コテで磨いたあと

色が濃く黒っぽくなっている個所が光沢が出ている部分です。右端の白飛びしてしまっている部分も同様です。結構反射するので背景ボードとして使う場合は磨き過ぎにも注意かもしれません。これは完全に乾燥してからコテで磨いたので、エッジになっている部分しか光沢が出ませんでした。半乾きの状態で磨くことを推奨していた理由が分かりました。あと明るい場所や屋外では、結構白っぽく見えるのが意外でした。サムネイルのように室内や影の中では暗めになるんですけど。


初めてのコテ塗りで平らにならせず四苦八苦しましたが、写真映りもいいのでとても満足しています。前回作った焼き板との相性も抜群なので、より一層撮影に力が入ります(本業はコーヒー豆屋さんですが)。今回も楽しくできたので、また何か作れるものがないか探してみようと思います。