「余白の音」に耳を澄ませて。

珈琲とからだ、ときどき言葉

自分好みのコーヒーの淹れ方

昨日、とても久しぶりに考えごとにふけりました。

昔はそんなことなかったんですけど、
年を取ったからなのか、はたまた
集中力が続かなくなったからなのか、
部屋の中をぐるぐると歩き回りながら考えてます。

そのせいか、全く眠れませんでしたけど…。

一度入ってしまったスイッチは、
疲れ切らないとOFFにできないのは悪い癖ですね。


一体何をそんなに考え込んでいたのかと言えば、
コーヒーの淹れ方についてでした。

気づけばA4コピー用紙が4枚分になっていましたが、
夜になるころには飽きちゃって、
結局なににそんなに引っ掛かっていたのか、
忘れてしまいましたけど。


今朝、メモを見返してみましたが、ひとことでまとめるなら、
「好みの抽出比率は、口当たりがウェットかどうかで決める」
でした。

抽出比率というのは、粉量と湯量の比率のことです。
例えば、10gの粉と180gのお湯を使うなら、抽出比率は18倍です。

大昔、コーヒーを淹れるときに悩んでいたのが、
粉はどれくらい使うべきなのか、お湯はどれくらい入れればいいのか、でした。

「粉を30g使う場合はお湯は●●だよ」って教わっても、
じゃぁ、粉が15gの場合はどうしたらいいの?ってのが分かりません。

でもこの抽出比率があれば、粉量が30gでも15gでも簡単に湯量を計算できます。
逆に、マグカップ1杯(300ml弱)くらいのコーヒーを作りたいときにも、
簡単に粉量を計算できるので、とても便利です。

自分の好みの抽出比率を知っておくと、初見のお豆さんであっても
1、2回くらいで美味しく淹れられるので便利です。


この抽出比率が、味わいへ大きく影響する話は以前しました。
yohaku-no-oto.hatenablog.com

ボクはいつも18倍で淹れるんですけど、
お豆によっては17倍にしたり20倍にしたりしてます。

こんなふうに抽出比率を調整するとき、一体何を見ているのかというと、
コーヒーを口に含んだとき、口の中がしっとりしたままかどうか、なんです。

抽出比率を高くしていくにつれて、しっとりとした口当たりが、
段々と乾いた感じになっていくんです。ドライになっていく。

この「しっとり感が消えていく感じ」がわかると、
どんなコーヒーでも自分好みに淹れられるんじゃないかなって思います。


もちろん厳密に言えば、抽出比率だけの話ではなく、挽き目の影響も受けます。
でもボクがそうであったように、挽き目の調整はわかりにくいものです。

なので、始めのうちは、挽き目は濃度調整のためと割り切って、
好みの抽出比率を見つけに行く方が、割と簡単に好みのコーヒーに
たどり着けるんじゃないかなって思います。