「余白の音」に耳を澄ませて。

珈琲とからだ、ときどき言葉

投入温度ってなんだ?

投入温度とは一体何なのか。そもそも空焚きの状態で表示されるあの温度は一体何なのでしょうか。とても参考になるサイト 安立計器株式会社 https://www.anritsu-meter.co.jp/support/faq/q10/index.html ちなみに、このサイトの温度と時間の図を見ると、青線…

熱力学の復習

庭のびわが美味しそうな色をしてきました。まだ緑っぽい黄色の実もありますが、真っ黄色なのからちょっとオレンジがかったものまであって、焙煎中のお豆みたいです。さて先日の投稿から10日ほど経ちましたが、カッピングと検証を繰り返していました。結局、…

これまでを踏まえ、2022.05.26焙煎の考察

5月ってこんなに涼しいんですね。昼間の日差しと風の心地よさは何とも言えませんね。まだ蚊も多くありませんし。さて、排気ファンですね。ちょこちょこ取り入れて焙煎しています。 前にも書きましたが、全閉で焙煎したときに出てくる酸味は、とても強烈です…

カッピング

カッピングは、一定のルールに従って抽出されたコーヒーの味わいを通して、その原材料である生豆の品質や焙煎の技術、製品の品質を評価するために行われます。カッピングは、さまざまにある抽出方法の一つです。生豆や製品の品質や焙煎技術の評価だと言われ…

弓と禅、そしてインナーゲーム

ボクが興味を持っている人たちの多くが「上手くいかないのは自分で自分を邪魔しているからだ。からだにすべてを任せるべきだ」という考え方をしている。野口体操もそうだし、森田療法もそうだし、アレクサンダーテクニークもそうだし、沢庵和尚もそうだ。か…

焙煎中の表示温度と実際・・・

久しぶりの焙煎ネタです。唐突ですが、温度計って何なんでしょうか。熱工学って全くの門外漢なので、自分が持っている物理の知識でしか解釈できないのですが、物理的に接触した物質の温度を計測するって可能なんですかね。いったい何を測ってるんでしょうか……

世界をありのままに眺めるために無心になる

以前書いた内容と重複するかもしれないんですが、外在的世界と内在的世界の乖離は、あまり良くないものだと理解しています。例えば、道を歩いていて「肩がぶつかった」のか「わざとぶつかられた」のか。乖離をなくすためには、外在的世界をありのままに認識…

「集中」とは

集中していると、ふと集中が途切れる。 まるで我に返るような感じで。ふっと集中から離れて我に返るような、途切れてしまうような感覚に気づくたびに、 いかんと思って集中に戻そうとする、無理やり連れ戻そうとする。力づくで。 集中しようとすればするほど…

立つということ。久しぶりの站椿功。

20分くらいしか立っていられないのだけど、 百会から吊り下げられているイメージを持つのだそうだ。これをやってると、実際には足で踏ん張っているにも関わらず、 足の力を抜いてしまえるんじゃないかって思えてくるのが不思議。 それって、不要な力みがある…

上達する秘訣

最近、デッサンをするようになりました。 ど素人が見よう見まねでやっているだけのデッサンとも呼べない代物ですが、 もともと目の前のモノを見たままに描くことに興味がありました。一般意味論曰く、人間は二つの世界を持っているそうです。 ひとつは、言葉…

PDCAサイクルが成長と自信を与えてくれる

ずいぶんと長い間…本当に長い間、心を蝕んできた漠然とした不安(評価されることへの恐怖、上達しない苦しさなど)、その原因にやっと気づけたような気がします。それは、成果を出したいとき、自己表現したいとき、何かを習得したいときに、(それどころか人生…

できるようになることへの囚われ

「成功体験は何ですか?」なんて聞かれると、そんな成功なんてしたことないって思います。 大それたことに感じてしまって、そんなもの自分にはないって思います。 「できるようになったことは何ですか?」って聞かれた方が、ちょこちょこあるかなって思いま…

液体の重さと弾力の違い。そして透明感。

まだ厳密に把握しきれてはいないのですが、今のところの理解と課題を言語化しておこうと思います。ここ1カ月ほど、ダンパを全閉にし排気ファンも取り外し、できる限り全閉の状態で焙煎をしてきました。このやり方だと、概ね下のような印象になることがわか…

蒸らしの効用

水抜きと同じくらいよく聞くのが「蒸らし」という言葉です。釜の内部というのは、例えば半熱風であれば釜の背面には熱風が流れ込む穴が開いているでしょうし、前面にはスプーンやホッパー、排気につながる穴も開いているでしょうから、「密閉」には程遠い状…

水抜きとメイラード反応

水抜きが大事だっていろんな本に書いてありますし、いろんなサイトでも書いてありますし、英語でもDrying Phaseなんて呼びますし、スペシャルティコーヒーの父であるジョージハウエルも水抜き至上主義なのだそうですし。いろんなところで見聞きする言葉です…

生豆の中心温度を上げるために必要なこと

発火という現象は、供給された熱量が物質全体に伝わらず一か所に留まることで局所的に温度が上昇し、その物質の発火温度を超えることで起こるのだそうです。供給された熱量が物質の熱伝達率に対して適切だったのかどうかが問題なのだと思います。熱伝達率の…

熱伝導による焙煎と熱伝達による焙煎の違い

熱量の移動形態として ・流体(熱風)からの場合は熱伝達 ・釜からの場合は熱伝導 と呼ぶのだと思っています。いずれにしても「生豆に熱量が供給されていること」に変わりはありません。当然、単位時間当たりの供給量、熱量の移動速度は、温度差や対流速度や接…

書けるひとになる!を読んで。まだ途中ですが

書くことが身近にあったものの、誰かに説明する、自分に説明するため、思考を整理するために書いてた気がします。書くことで、ちょっと説明できない部分が明確になるから、深堀していくために書いていたことが多い…というか全部そうなんじゃないかな。自分の…

直近の焙煎について

2021.12.14にシングル4種類といつものブラジル2バッチ、ブラジルとコロンビアのプリブレンド、合計7バッチ焙煎しました。排気ファンを止めた状態で焙煎したのがシングル4種とブラジル1バッチ。 以前も書いたと思うのですけど、コーヒー豆の質感がなめら…

焙煎はアート。超個人的営み。

焙煎を始めたころから、頻繁にネットを検索していましたし、書籍もよく読んでいました。海外のyoutube動画で勉強したりしてました。何事もそうだと思うのですが、そもそも事前知識(言葉の意味や用法など)が少ないほど理解は浅くなりがちです。経験的にも、理…

手鍋焙煎をやってみた

本日、焙煎しようと思ったらガスがなくなってしまいました。 せっかくなので、以前からやってみたいと思っていた、手鍋焙煎をやってみました。手近に良いサイズ感の手鍋がなかったので、改めて購入してみました。せっかくなら鉄製とかないかと探したんですけ…

ダンパに対する理解

実験なんかをした後には、昔の記憶なんかがいろいろよみがえってきて、あーでもないこーでもないっていろんな考え方が湧いてくることが多いのだけども、やっぱりダンパについてまとめておいた方がいいのかなと思いました。暖機をし始めたときって、ダンパを…

今後の焙煎の方針

ボクが焼きたいのは、なめらかな口当たりのコーヒーです。 浅煎りでも酸味は後方に隠れほのかに醸す程度、 深煎りは酸味が全くなく甘さのしっかりしたコーヒーが好きです。そのための焙煎方法というか方針みたいなものがあります。 今のところの理解ではあり…

排気ファン止めて、ダンパ全閉で焙煎してみた結果…

昨日のカッピングしました。 とても面白いです。これまでに比べるとかなり量感が強く感じました。えぐみやざらつきもなくなめらかな印象でもあります。一方で、かなり渋みが残っていましたし、メイラード感が強かったので個性は消えてしまっているのかなとい…

ダンパってなんだ?

実はダンパ付きの焙煎を使うのは、ディスカバリーが初めてなんです。だから、ダンパの特徴っていうか役割が未だに掴めてないんですよね…。でも、ここ最近、ちょっと思い至ったことがあるので、それを言語化してみます。いつも大体G0.6kpa(ガス圧0.6kpa)、D1(…

呼吸

ここのところ寝つきが悪かったので昨夜は、寝るまえにシステマのプッシュアップをやりました。朝起きたときの感じがとても気持ちよかったー。心地いい感じが、余韻のようにあっていい感じでした。やっぱり起き抜けの伸びのような快感はいいですね。幸せにな…

水まんじゅう

時間が経つのは早いもので、コーヒー関係の仕事を始めて早8年が立ちました。体感では、ほんの3年程度の感覚なんですけどね。それだけ夢中だったということでしょうか。いや、夢中だったのではなく必死だったのかもしれませんが。まぁどうでもいいんですけど。…

ありのままの自分を表現すること=無様で下手糞な自分を晒すこと

昨日、youtubeでこんな言葉を知りました。 「人にして遠き慮り無ければ、必らず近き憂い有り」どうやら論語に書かれている言葉のようですが、そこでは「今の不安は将来について考えていないから」と説明されていました。フルマラソンでもゴールがわかってい…

包丁さばきの練習ではなく、料理を作るために大切なことは…

もう年の瀬ですね。12月に入ってしまいました。 時間が経つのはとても早いものです。どうもお久しぶりです。 三日坊主どころではないですね…。考えたことや思ったこと、気づいたことは頻繁にメモするのですが、文章に起こそうとした途端、いろんなことが頭…

タイトルの由来

ここ最近、天気がはっきりしない日が続いていますね。 今日もしとしとです。雨は降ってないですが、降ってもおかしくない雲行きです。 気温の変化も激しいですから、風邪引かないようにしないとですね。 さて、今日はブログのタイトルである「余白の音」の由…